骨粗鬆症
季節の病気
                         

骨も老化する・・・?

 

 

ポカポカといいお天気になりました。外に出る機会も増えることと思います。急な運動は怪我のきっかけになりかねません。少しずつ生活習慣を変えていきましょう。

ここでは、私たちの体を支えている「骨」についてお届け致します。

骨も老化する?

 人間の骨は体内に存在する破骨細胞による骨の吸収と骨芽細胞による骨の形成が常に行われ代謝活動を行っています。これを骨の再構築といいます。若年期や成長期には骨芽細胞の活動が破骨細胞よりも活発なため、骨の重量や体積が増加します、第二次成長期を終えると骨芽細胞の活動がだんだん弱くなり加齢と共にバランスがだんだん崩れ40歳を過ぎたあたりから破骨細胞の活動が骨芽細胞よりも上回ってしまい骨が弱くなっていきますこれが骨の老化です。

 
  骨粗鬆症って?

 第二次成長期を終えた段階で充分な骨の強度が得られなかったり、強度が得られたとしてもその後の偏った食生活・過激なダイエッ トなどにより骨に充分な栄養素が与えられなかったりして、骨の老化が進むと骨が軽石みたくスカスカの状態になり腰の痛みを感じた り、背骨・手首・太股の付け根などの骨折を起こしやすくなります。この現象を骨粗鬆症といい65歳以上の日本人女性では約3割の方が骨粗鬆症にかかっているといわれています。また女性に圧倒的に多いのが特徴です。なお、加齢以外でも特定の病気や特定の薬剤の長期服用、慢性的なアルコール中毒や金属中毒などでも骨粗鬆症になると言われています。

 

なぜ女性に圧倒的に多いの?

 現在、女性ホルモンの一部であるエストロゲン(男性では男性ホルモンの一部であるテストストロン)に破骨細胞の活動を抑える働 きがあると考えられています。そのため、閉経を迎えるとエストロゲンが不足し破骨細胞の活動を抑える事ができなくなります。男性 では加齢によりテストストロンが不足することがまれなため加齢による骨の老化が女性に比べていくらか緩やかなので女性の方に骨粗 鬆症が多いと考えられています。また女性の場合妊娠中に骨の主成分であるカルシウムが胎児にも供給されるため1日あたりの必要量 が多くなります。このときに食事から充分カルシウムが摂取できないと母体の骨からカルシウムが胎児に供給されることも女性に骨粗 鬆症が多い原因となっています。

骨粗鬆症は治らないの?

 先に結論を挙げてしまうと、現在の医療技術では残念ながら骨粗鬆症の治療法は確立されていません。しかし、ある程度骨の老化を 遅らせ骨粗鬆症の方であれば症状の進行を、そうでない方は骨粗鬆症を予防することが出来ます。

 

骨粗鬆症の検査はどんなことをするの?

 まず、骨粗鬆症を予防するには自分の骨の状態を知ることから始まります。そのために骨密度を測定することが必要です。検査内容は各医療機関により違いますが、当院の場合では両手のレントゲン写真を一枚撮るだけで済み、時間もかかりません。この検査結果が出るのに約一週間かかります。その後、医師の診断を受け現在の骨が正常なのか治療を要するのかを判断いたします。なおレントゲン検査ですので、妊娠中の方・妊娠の可能性のある方は検査することができません。


骨粗鬆症の予防はいったい何をすればいい?

 まず、骨からカルシウムが出ていくのを防ぐため、食事によって充分に補給しなければなりません。日本人における成人男性の1日に 必要な量は牛乳びん2本分のカルシウムといわれています。次に骨の代謝を活発にするため適度な運動を行いましょう。できれば太陽の下で無理のない範囲で行って下さい。運動をすることにより骨に刺激が与えられ骨の代謝が活発になります。このとき太陽の光をたっぷり浴びていれば体内でビタミンDが作られます。このビタミンDは骨を堅くする働きがあります。なおそれぞれの予防法にも個人差がありますのでどの程度行えばいいのか、かかりつけの医師にご相談下さい。当院では医師による相談はもちろん、食事による骨粗鬆症対策について管理栄養士による栄養相談・栄養指導を行っております、ぜひご相談下さい。

                                                                                        

 骨粗鬆症について少しご理解いただけましたでしょうか?確かに骨粗鬆症は怖い症状ではありますが、マスコミなどで言われているほどやっかいなものではありません。現在では骨粗鬆症を予防する方法が確立されていますし、その症状の進行を遅らせる薬もかなり進化しました。将来骨粗鬆症にならないためにも骨密度を調べてみませんか?

誰でもいつまでも健康でいたいものです。予防できる病気は予防しましょう。

 

○今回の話とはまったく関係ありませんが(おまけ)

 近い将来宇宙開発技術の進化により宇宙空間での長期滞在が可能になる日がやってきそうです。宇宙での長期滞在による人体への影響として筋力の低下が知られていますが、それ以外にも骨粗鬆症があることが分かってきました。詳しいことはよく分かっていませんが、無重力空間では地上と違い運動により骨に刺激を与えることができないためではないかと考えられています。

 

病気は早期発見、早期治療がなによりです。

家族で受けたり、友達と受けたり、誕生日に受けたりと年1回はすすんで受けましょう。

健康チェックで日頃の生活の見直しを行い、自信に満ちた健康な生活を送りましょう。

 

 骨密度の検査は簡単にできます。ご相談は受付(03-3959-3121)までどうぞ・・・

 

 

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